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プレスリリース

ソニー、ネット銀行設立に向けて本格的な準備を開始

2000年3月30日
ソニー株式会社
広報部

ネットワーク・ファイナンシャル・サービスを目指して

ソニーは、インターネットを活用した銀行を設立するために銀行免許取得の準備に入ることを本日開催の取締役会で正式に決議し、金融監督庁に説明を開始しました。
 ソニーが設立を計画している新銀行の自己資本は375億円を予定しており、出資構成は、ソニー株式会社300億円(80.0%)、株式会社さくら銀行60億円(16.0%)、JPモルガン15億円(4.0%)となる見込みです。

新銀行の展開する具体的なサービスの内容、事業計画の詳細は、今後、さらに検討してまいりますが、インターネットを活用することにより、預金受入れ、貸付、資金の移動、決済といった銀行業務を一層利便性の高い形でお客様に提供することを目指します。

さくら銀行には、長年にわたって培われた銀行業務のノウハウを提供していただくと共に、国内有数のATMネットワーク網の活用といった面での支援をお願い致しました。
より多くのお客様に便利な銀行サービスをご利用いただくためには、ATM(自動窓口機)の存在が欠かせません。中でも今後はコンビニエンス・ストアのATMというチャネルの魅力が高まるものと考えます。さくら銀行の最近の機動的な展開はこのような未来図をふまえておりソニーの展望とも大きく重なることなどから判断して、さくら銀行にビジネス・パートナーをお願いすることにいたしました。

また、JPモルガンには、米国において展開しているネット上での個人への金融アドバイスツール“Advice Engine”を提供していただくことをお願い致しました(http://www.morganonline.com)。お客様にとってより付加価値の高い金融サービスを提供するには資金運用面でのアドバイスノウハウの充実をはかっていくことが必要であり、新銀行の志向するプライベートバンキングサービスを幅広く個人に展開していくうえでAdvice Engineは重要になってくるものと考えます。

なお、銀行業への本格的な取り組みにあたっては、国際的水準に照らしても最先端をいくリスク管理手法の導入が必要であり、この分野のパイオニアであるRMG社(RiskMetrics Group)に出資する方向で検討を進めております。

以上