私たちの仕事Sony Bank Walletプロジェクト紹介

ソニーのDNAを持つ銀行として
イノベーションを実現し世界を広げる。

Challenge

国境を越えた新しい通貨のカタチを創る

2016年、通貨の概念を超えたマルチカレンシーデビットカード「Sony Bank Wallet」をリリースしました。
ソニー銀⾏の取り扱う11通貨の普通預金残高から世界中でショッピングや現地通貨の引き出しができるこのカードは、「国境を越えた通貨の新しい姿」というインスピレーションを受けて誕生しました。

海外での決済体験を変え、あらたな外貨預金の可能性をひろげた Sony Bank Wallet には、企画、マーケティング、システム、カスタマーサービスなど、ソニー銀行で働く多くの社員が関わっています。
Sony Bank Wallet を通して、ソニー銀⾏に広がる多様な業務とそれぞれの役割をご紹介します。

People

お客さまの期待を超える
プロダクトを創りたかった。

商品企画
T.N.

あなたの役割は?
商品企画担当として、私は Sony Bank Wallet の構想段階から参画しました。海外への旅⾏や出張が⽇常的になり、世界がつながっていく時代の⼤きな流れを捉え、「外貨でも⽇本円と同じように使える商品性」を⽴案しました。他にはないプロダクトであり、当然困難の連続でしたが、オーナー部として商品企画以外にも、進捗や予算の管理、経営陣への報告など、プロジェクト全体の推進を担当。予算規模の⼤きさにプレッシャーを感じながらも、多くの関係者の協⼒を得ながらリリースを⽬指しました。
たいへんだったことは?
プロジェクトメンバーとは毎⽇打ち合わせを重ね、リリースに向けて準備を進めていました。機能や仕様について意⾒がぶつかり、議論となることもありましたが、お互いに妥協することなく乗り越えて作りあげたからこそ、⾃信をもってお客さまに使っていただけるプロダクトになったと実感しています。
嬉しかったことは?
海外に⾏き、決済テストを実施したときです。⾃分が企画段階から携わった商品が実際に使⽤できたときは、それまでの苦労が吹き⾶ぶような達成感を感じました。これからも、ソニーのDNAを受け継ぐ銀⾏として、他とは違う、他がやっていないものを提供していきたい、お客さまに喜んでいただける商品をひとつでも多く届けていきたいと思います。

ソニー銀行ならではのプロモーションであらたな顧客開拓へ。

マーケティング
S.K.

あなたの役割は?
Sony Bank Wallet のユーザー獲得に携わっています。いま Sony Bank Wallet をメインで利用しているのは、外貨資産の運用をしているビジネスパーソンのかたですが、私が可能性を感じているのはより幅広い層のお客さま。特に若年層に広げていくことをテーマとしています。その中で手がけたのが、ソニーと関わりの深いゲームユーザーをターゲットにしたもの。PlayStation®デザインのカード導入を実現するとともに、PlayStation™Network/PlayStation®Storeでの購入に関しては常に利用額の2%をキャッシュバックする特典を追加。その内容をゲーム雑誌の広告に掲載するなど、銀行としては珍しいプロモーションを実施しました。
たいへんだったことは?
ゲームユーザーをターゲットにしたカードデザインやコンテンツづくりは難しかったです。銀行として守らなければならないルールと、ゲーム、PlayStation®らしさを出すための雰囲気づくりの調整には苦労しました。また、キャッシュバック2%を実施するためのツール開発では、何度もシステムのかたとの議論を重ね、要件を定義し、テストを繰り返しました。
嬉しかったことは?
PS Storeでの特典追加やゲーム雑誌でのプロモーションは、XやFacebookなどのSNS上で大きな反響を呼びました。さまざまな人の話題に上がっていることをリアルタイムで実感でき、とても嬉しかったです。この気持ちにこれから何度も出会えるように、ソニー銀行のサービスをたくさんのかたに広めていくあらたなマーケティングを主導していきたいです。

最適なプロジェクトマネジメントで短期間でのリリースを目指した。

新規事業企画
K.T.

あなたの役割は?
私はこのプロジェクトでITを中心とした統括を担いました。経営陣から提示された開発期間は約1年間。新しいプロダクトでゼロからシステム導入を考えていかなければならず規模に対して非常に短い期間での開発が求められました。そこで、私が決断したのは従来とは異なるプロジェクト推進体制でした。ビジネスアナリシスを意識した役割分類を行い、最適な人材を各部門からピックアップしたチーム制を導入しました。これにより、部門を越えた連携を強化し、プロジェクト全体の意思疎通を加速させていくことで、ミッションを実現しました。
たいへんだったことは?
11種類の通貨に対応するとともに、外貨預金口座の足りない額を日本円から瞬時かつ自動的に切り替える「円からアシスト」機能の実装には大変苦労しました。お客さまは数秒でも待つ時間が長くなればそれなりのストレスを感じてしまいます。「ミリ秒単位」の精度を徹底的に追求し、試行錯誤しながらサービスを実現。発行以来、ソニー銀行らしい商品性としてお客さまから支持されています。
未来に向けて考えていることは?
現在、デジタル技術は日進月歩で進化し続けています。また、人々の価値観、暮らしのあり方も多様です。そのような中で、これからを見据え、ユーザー体験を意識したサービス設計に金融サービスそのものが変わっていかなくてはいけないと考えています。ソニー銀行らしさを大切に金融×ITでイノベーションを起こしていきたいと考えています。

お客さまの窓口として最前線を担う。

カスタマーセンター
Y.S.

あなたの役割は?
お客さまからの問い合わせ窓口として、顧客対応の最前線を担うのがカスタマーセンターです。その中で、私は顧客対応方針を取りまとめています。Sony Bank Wallet リリース前から関係部門との連携を図り、商品性の理解を深めるとともに、想定される問い合わせ事項を一つひとつ洗い出し、Q&Aを作成。お客さまからの問い合わせに素早く対応できる体制構築に取り組みました。より良いお客さま対応のため、実際に応対するコミュニケーターの研修も担当しています。
たいへんだったことは?
体制を構築し、作りあげたサービスに対してお客さまから評価をいただいたときは非常に嬉しいです。私自身コミュニケーター経験者であり、コミュニケーターが自信を持って対応することが何よりも大切だと感じています。対応するうえで知識面に不安を感じないよう丁寧なサポートを行うことで、お客さまからさらなる評価をいただけるサービスを実現していきたいと考えています。
未来に向けて考えていることは?
Sony Bank Wallet は、多通貨決済や「円からアシスト」など、他にない商品性のためかなりの反響があり、さまざまな問い合わせが寄せられます。リリース後、コミュニケーターを通して届けられたお客さまからのダイレクトなご意見は何よりも大切なもの。一つひとつをしっかりと受け止め、サービス改善に反映するとともに、他部門と連携し、商品の品質向上に貢献したいと考えています。

市場と向き合い、
為替リスクをヘッジする。

外為運用
T.N.

あなたの役割は?
Sony Bank Wallet には、海外でのショッピングや海外ATMの引き出しで外貨預金の残高が足りない場合でも、円預金から自動で外貨に両替し、即時に支払代金に充当する「円からアシスト」機能がついています。海外でお客さまがこの「円からアシスト」機能を利用して外貨を両替された際に生じる為替ポジションをカバーし、当社にかかる為替リスクをヘッジすることが私の仕事です。会社の収益に直接影響する業務であり、常に最新の情報を収集することを心掛け、相場と向き合い続けることが求められます。
忘れられないエピソードは?
トレーダーとして初めて自分のポジションを取ったときです。含み益を経た後、相場がすぐに反転。損切りラインまで達し、リスクを取る怖さを実感しました。損切りとは値下がりしている状態で保有している株式・債券などの資産を売却し、損失額を確定させることをいいます。
そのとき上司に言われたのが、「リスクを取って挑戦しなければ収益は生まれない」ということです。たとえ怖くても挑戦していくことの大切さを教えられました。
未来に向けて考えていることは?
前の部署から移動して日が浅く今はまだ経験が足りない面もありますが、まずは収益から会社を支えていける人材になりたいと考えています。さらにマーケットやデリバティブの知識を蓄え、新しい外貨商品の提案にも貢献していきたいと考えています。現状に満足することなく挑戦し続けることで、あらたな価値を生み出し、未来のソニー銀行、そして、未来の社会に貢献していきたいと思います。

お客さまの満足を、迅速・正確なオペレーションで生み出す。

オペレーション・サービス
N.Y.

あなたの役割は?
円滑にサービスを運用し、お客さまの満足につなげていくためになくてはならないのがバックオフィス業務です。中でも私は、カード再発行のオペレーションを担当しています。紛失、破損などでカードが利用できなくなってしまったとき、お客さまの一番の関心は「いかに早くカードが再発行され、手元に届くか」です。お客さまの気持ちに応えることができるよう、迅速かつ正確さを常に心がけながらオペレーションを行っています。
たいへんなことは?
多いときには一日100件以上を処理する必要があり、たいへんさを感じます。しかし、そこで手を抜けば、お客さまからの評価は下がってしまいます。どんなときでも一件一件丁寧に対応していくことが、ソニー銀行のサービス向上には重要だと思っています。これからも一つひとつのオペレーションを大切に行い、より良い銀行サービスの実現に取り組んでいきたいです。
未来に向けて考えていることは?
私が担当しているオペレーション業務は、効率化や法対応などで変わっていくことが多いため、同じチームのメンバーに助けられながら日々研鑚を積んでいます。知識や経験を積み重ね、いずれはチームの中で頼られる存在になりたいと思います。また、常にチャレンジする気持ちを忘れず新しい分野にも携わってみたいと思っています。5年後、10年後、ソニー銀行がどのように変わっていくのか、その進化に携わりながら、それを間近で見られることにワクワクしています。

掲載内容は取材当時のものです。

my life, inspiration. 踏み出す私とソニー銀行

大きな憧れを叶えるために。その後もともに歩むために。
夢ある人の「インスピレーション」になること、それが私たちの仕事です。
それは、未来のお客さまとあなたの物語なのかもしれません。

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