企業情報

ソニー銀行 グリーンボンド・フレームワーク(2024年10月策定)

2024年10月24日

1.はじめに

ソニー銀行株式会社(以下、「当社」)は、次の通り、グリーンボンド・フレームワーク(以下、「本フレームワーク」)を策定しました。本フレームワークは、国際資本市場協会(ICMA)が定めるグリーンボンド原則2021および環境省グリーンボンドガイドライン(2022年版)に基づき策定しており、適合性および本フレームワークの信頼性と環境、社会への効果に対する外部評価(セカンドオピニオン)を株式会社格付投資情報センター(R&I)より取得しています。

1.1 ソニー銀行について

当社はインターネットを活用した個人のための資産運用銀行として2001年に開業し、円預金、外貨預金、投資信託、住宅ローン、Visaデビット付きキャッシュカード Sony Bank WALLET などさまざまな金融商品・サービスを提供しています。
当社は、金融持株会社であるソニーフィナンシャルグループ株式会社、ソニー生命保険株式会社、ソニー損害保険株式会社などから構成するソニーフィナンシャルグループの一員です。

1.2 ソニー銀行の企業理念

当社は個人のお客さまに対して、「フェアである」を掲げた企業理念に則り、質の高い金融サービスを提供していきたいと考えています。

  • 1.フェアである
  • 2.日本経済の新たな成長に貢献する
  • 3.資産運用ツールを提供する
  • 4.IT技術を最大限活用する
  • 5.一人ひとりのお客さまのためのサービスを提供する
  • 6.より有利な商品、よりよいサービスを提供する
  • 7.インターネット・サービスのためのインフラを整備する
  • 8.自由豁達で愉快な業務環境を整備する

1.3 ソニー銀行のSDGsへの取組

当社は「個人のための資産運用銀行」として、2001年の開業以来「フェアである」を掲げた企業理念に則り、金融サービスを提供しています。インターネット銀行の特性を活かした安心・安全で利便性の高いサービス、質の高い豊富な商品ラインアップ、顧客満足度の高い業務運営を通じて、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)の達成への貢献も目指しています。

1.4 グリーンボンド・フレームワーク策定の目的および背景

当社は2022年2月から、商品・サービスを通じたサステナビリティの取り組みとして、環境配慮型住宅ローン特別金利の提供を開始するとともに、こうした取り組みを推進していくための資金調達を目的として、「ソニー銀行 グリーンボンド・フレームワーク」を策定し、2022年5月には国内銀行で初めて(2022年4月27日野村証券調べ)、省エネルギー性に優れた建物を対象とした住宅ローンに充当するグリーンボンドを発行しました。
2024年8月より環境配慮型住宅の対象範囲・金利引き下げ幅を拡大したことに伴い、資金調達の観点からも今後こうした取り組みをさらに推進するべく、今般グリーンボンド・フレームワークを更新しました。本グリーンボンドの発行を通じて、低炭素住宅の普及を積極的に推進することで、地球環境の保全に貢献してまいります。

2.グリーンボンド・フレームワーク

当社が目指す社会と企業の持続可能な相乗発展および地球環境の保全への取組のための資金調達を目的として、次の4つの柱について定めたグリーンボンド・フレームワークを策定します。

  • 1.調達資金の使途
  • 2.プロジェクトの評価と選定のプロセス
  • 3.調達資金の管理
  • 4.レポーティング

2.1 調達資金の使途

グリーンボンドで調達した資金は、適格基準を満たす省エネルギー性に優れた建物を対象とした新規および既存の住宅ローンに充当する予定です。なお、既存の住宅ローンに充当する場合は、該当するグリーンボンドの発行日から遡って36ヶ月以内に実施された支出とします。

7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに

11.住み続けられるまちづくりを

13.気候変動に具体的な対策を

適格基準

次の評価を取得した建物を対象とした住宅ローンを調達資金の使途の対象とします。

  • ZEH:ZEH、Nearly ZEH、ZEH Ready、ZEH OrientedおよびZEH+、次世代ZEH+などのZEH基準を満たす認証
  • ZEH-M:ZEH-M、Nearly ZEH-M、ZEH-M Ready、ZEH-M Orientedおよびその他のZEH-M基準を満たす認証
  • BELS:エネルギー消費性能3つ星以上かつ断熱性能における等級5以上
  • 長期優良住宅(2022年10月の認定基準改正以降の認定)
  • LCCM
  • 低炭素住宅

2.2 プロジェクトの評価と選定のプロセス

グリーンボンドの調達資金の使途としての適格基準は当社の経営会議で議論し、取締役会で承認を受けて決定しました。具体的なプロジェクトは、当社のローン企画部が選定のうえ、選定した対象について経営企画部が適格基準への適合性を確認し、総合的に分析、検討をしたうえで最終決定します。

2.3 調達資金の管理

グリーンボンドの発行によって調達した資金は、適格基準を満たす省エネルギー性に優れた建物を対象とした住宅ローンに充当予定です。調達した資金の充当状況は、経営企画部によって定期的にモニタリングされ、エクセル管理を通じて追跡可能性が担保されます。適格基準を満たすプロジェクトの総額が調達資金の総額を上回るよう管理しますが、適格基準を満たすプロジェクトに充当するまでの期間や未充当資金が発生した場合は、未充当金額と同じ額を現金、現金同等物または流動性の高い有価証券に投資します。

2.4 レポーティング

当社は調達資金の充当状況並びに環境へのインパクトを次の通り当社ウェブサイトにて報告します。

資金充当状況レポーティング

グリーンボンドの残高が存在する限り、次の項目を年1回以上、当社ウェブサイトにて開示する予定です。

  • 充当済金額
  • 未充当金額
  • グリーンボンド残高

インパクトレポーティング

グリーンボンドの残高が存在する限り、次の項目を開示可能な範囲で年1回以上、当社ウェブサイトにて開示する予定です。

融資件数、融資額およびCO₂排出削減量(実績または推定値)

以上